銀塩カメラLEICA R8/9がデジタル一眼レフカメラに変身!
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久しぶりの「こんなデジカメもありました」シリーズで、今回はその第31弾になります。
(前回の第30弾は:プロフェッショナルDCS660(コダックのデジタル一眼レフ))
LEICA がデジタル一眼レフ市場に参入するため、2005年に発売されたのが今回とりあげ
ました「ライカ・デジタル・モジュールR」です。
このライカ・デジタル・モジュールRは、35ミリカメラで世界初の銀塩(フィルムのこと)とデジタルの両方に対応したシステムで、一台のカメラボディーをフィルムカメラ/デジタルカメラとして使えるようにしたものです。ライカの銀塩一眼レフカメラR8/R9 のボディーに装着するとデジタルカメラになるユニークな製品でした。
ライカ・デジタル・モジュールRは、主にCCDを搭載したデジタルパックと電源ユニットで構成されていますが、プロ用のデジタル写真製品メーカーであるデンマークのイマコン社がデジタル制御部分をソフトウェアを担当し、CCDセンサーはコダック社が提供しています。画素数は約1000万です。
レンズはライカR用のものは全て使用できます。
ただし、CCDサイズは35ミリフルサイズより小さい26.4×17.6㍉になります(APS-Cサイズより少し大きい)ので、画角を35ミリ判に換算するには、レンズに表示されている焦点距離に1.37をかけた数値になります。
記録画像形式はJPEGやRAWの他、TIFFにも対応しています。
LEICA DIGITAL MODUL R からのデジカメプリントは、Lサイズの他、画面比3:2とほぼ同じ縦横比率の写真プリントに仕上り、迫力があるKGサイズがおススメです。
その他の主要スペックは、撮影感度はISO100~800、パソコンとの接続にはIEEE1394(FireWire)、サイズは158×140×89㍉、記録メディアは当時のデジタル一眼レフカメラでは珍しいSDカードが採用されていました。
また、特に日本人はAFになれてしまっていますが、LEICA R8/R9 はMFですので、LEICA DIGITAL MODUL Rを装着してデジタル一眼レフとして使ってもAFは働きません。
もう少し、せめてあと1~2年速く発売されていたら、それなりに魅力・競争力もあり販売数を伸ばせたのではないかと思います。
既にニコンやキャノンは既に何機種もデジタル一眼レフを発売し、ペンタックスも続いていました。
オリンパスもデジタル専用マウントのフォーサーズ規格の機種で賑わせている状況では勝負がついていた感があります。