倍率5倍のマクロレンズNANOHAx5
マイクロフォーサーズ用とEマウント(NEX)用に発売されているユニークなマクロレンズ(接写用)を、簡単にではありますが紹介させていただきます。
フィルムカメラ時代にコアなファンがいた安原製作所ですが、デジタルカメラの時代となって、「安原一式」などのフィルムカメラも作られなくなり活動を休止していたようです。
その安原製作所が長い沈黙を破り、何年かぶりにから発売されたのがNANOHAx5と名付けられた超マクロレンズです。
カメラメーカーやレンズ専業メーカーが発売しているマクロレンズはせいぜい等倍撮影が出来る程度ですが、NANOHAx5の撮影倍率は4~5倍の高倍率を実現しています。
このレンズは被写体をレンズの先端から11㍉または19㍉に置いて撮影するものです。
別にこの距離でなくても写真は撮れるのですが合焦位置(ピントが合う)が、レンズから11㍉と19㍉に固定されていますので、その他の撮影距離では写してもピンボケの写真にしかなりません。
よって、特定の使い方に絞った(接写専用)レンズになります。4~5倍の高倍率で写すため、肉眼で撮影位置を決めることは難しくまた少しのズレでもピントが合わなくなってしまいます。
そのため、レンズの先端に付けるターゲットフォルダーと名付けられた専用の部品に被写体を置いて位置を調整し撮影するようになっています。
11㍉の距離で写すと5倍に、19㍉に距離で写すと4倍に拡大された写真になりますが、とても距離が短いため通常のストロボを使うことは出来ず、レンズの周りに3つのLEDが照明として付いていてUSBで電源を摂る造りになっています。
安原製作所から新たな交換レンズも出てきそうな雰囲気があり楽しみにしています。