デジタル画像出力黎明期
ネットプリントはフジカラー純正仕上げの写真プリントをご提供している「写真のフロンティア」にお任せ下さい。
衝撃的だった写真「YELLOWS」 に続いて同時代の話題です。
以下も当時の記事を基に書いています。
先ずは、コダックから「コダックエクタクロームエレクトロニックアウトプットフィルム」が93年4月1日に発売しています。
これはデジタル画像をフィルムに出力(フィルムレコーダーによる露光)する際、これに最適化した専用のリバーサルフィルムになります。
デジタル画像を高品質にプリント出力するには、一度フィルムにしてそれを印画紙に焼付けを行い現像して仕上げる写真が一番だった(スピードやコストの面も含めて)ため、この様な製品が誕生しました。
フィルムレコーダーは、パソコンで修正を行った画像を写真にするために当店でも導入を検討したことがありました。とても高価なものでしてニーズとの兼ね合いで導入を見送ったこともありますが、とにかく高品質な写真を得るには銀塩写真方式に適うものは有りませんでした。
次に、キャノン、ソニー、富士通、日本フォトリサーチセンターの4社が共同出資で画像情報をデジタル化し保存したCD-ROMを製造販売する新会社を設立し、93年4月7日から業務をスタートしました。
新会社は、オフィスで自由に使えるカラー画像を提供し個々の企業で行っていた各種ドキュメントのカラー化、さらにビジュアル化を進めるため設立されたもので、出資各社が本来の事業であるパソコンやカラープリンターの販売促進に繋げることと、写真業界が新しい分野に進出することを狙っていました。
手はじめとしてImage CD と名付けられたCD-ROMを14,500円で販売を始めました。年内には12タイトル発売予定だとしています。このCD-ROMには1タイトルに105のデジタルイメージ画像が収められ、価格にはカメラマンへの著作権料も含まれているとの事です。
展示会、企画書、プレゼン資料、個人の挨拶状などに利用できました。
当時、CD-ROMは新たなメディアとして大きく期待されていたことが伝わってきます。