PHOTO CD 「フォトCD」
「デジカメプリント 写真のフロンティア」店長・加藤です。
現在のデジタルカメラがスチルビデオと呼ばれていて、まだ一般の消費者に普及するには何年もかかると予測されていた頃の92年、銀塩写真をCDに書込んでテレビで観られるコダックの「フォトCD」が登場しました。
「フォトCD」はコダックとフィリップの共同開発したものですが、発表された後は、IBM、アドビ、アップルコンピューター、サンマイクロシステムズ等のコンピューター業界の企業もフォトCDシステムの支持を表明したのみならず、富士フィルム、アグファ、コニカ等のフィルムメーカーもコダックからフォトCDの技術ライセンスが供与されてサービスを開始しました。
写真店にとっても新しい商売、新たな売上げが見込めるとして大きな期待を集めていました。
これは、従来の35㍉フィルムとカメラを使って写真を撮り現像するまでは全く同じで、現像したフィルムをCDに書込むのが「フォトCD」であり、もう一つのネガ”デジタル・ネガ”を作るものでした。
このフォトCDをプレーヤーにかけるとテレビで写真が観られるし、フォトCDからプリントも出来ましたし、パソコンに取り込めば画像変換/処理も出来ました。
そして何といってもフォトCDに保存した画像はフィルム画像ですので、当時のスチルビデオ(デジタルカメラ)より圧倒的に高画質でした。
電子画像の特徴である画像変換/処理とファイリング、そして銀塩フィルムが持つ高画質を併せ持ったハイブリッドなシステムが「フォトCD」でした。
店内でTVと繋いでデモ用に使っていましたKodak製のPhoto CD プレーヤーです。
音楽CDも再生できて、添付されていたヘッドホーンで曲を聴くこともできました。