キャノンのハイパーフォト
「デジカメプリント 写真のフロンティア」店長・加藤です。
98,99年頃はデジカメプリントのご注文やお問い合わせは年に10件もない時代でした。
95年あたりの「コニカのプリントシステム」「富士フィルムのプリントシステム」とは随分と雰囲気が変わってきましたが”デジタルはまだまだ”といった感じでした。
店頭では画像データの入ったメディアカード(スマートメディアやコンパクトフラッシュ)にフロッピーディスク、MOディスク、富士フィルムが当時普及に力を入れていたZipディスクを預かって富士フィルムのラボ(現像所)に出していました。
そして数日後にデジカメプリントが仕上がって来てお客様にお渡ししていました。
このデジタルカメラからのプリントをはじめとするデジタルサービスをF-DI(FUJIFILM DIGITAL IMAGING)サービスと呼んでいました。
フルデジタルミニラボ・フロンティアを導入すれば店頭でF-DIサービスの全てを
処理する事が出来て、即日スピード仕上げでお客様に提供できましたが、処理機器であるフロンティアの値段を考えると設備投資するお店は極稀でした。
そんな中、キャノンが写真店向けに導入を勧めていたのが「ハイパーフォトシステム」です。
デジタルカメラやデータを保存したメディアからプリント(最大A3サイズ)するだけでなく、様々なテンプレートが用意されていて写真入りカレンダープリントや写真入り名刺なども作ることが出来ました。
35㎜・APSフィルムをスキャンしデジタルデータに出来たりもしました。
システム一式の価格はカタログで見ると420万円(税別)となっています。
当店が初めてフロンティアを導入した後、03年ごろだったと記憶していますが市内に「ハイパーフォトシステム」でサービスを始められた写真店がありました。
そのお店で書込んだと思われるCD(ハイパーフォトのロゴが入ったインデックスプリントが付いていました)をお持ちになりプリントご注文いただいたのを覚えています。
ただ、思うように導入する写真店は増えずにキャノンは同様のシステムで新製品の発表はなく、現在は写真店向けの処理機器の販売からは遠ざかっています。
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