「デジカメプリント 写真のフロンティア」店長・加藤です。
ローパスフィルターとは、デジタルカメラの撮像素子の受光部分の手前にあり、
撮影時に実際にはない色の発生(モアレという現象)を防いでくれるものである。
しかし撮影画像に影響を与え解像度が落ちてしまうマイナス面もある。
デジタルカメラの解像力を左右する画素ピッチと画素数について
先日書き込みましたが、続編として「ローパスフィルター」を取り上げてみました。
デジタルカメラで黒と白の縞模様を写してみると、ほとんどの場合は
問題ないのですが、どんどん細くして"画素ピッチ"より細くなると縞模様が
解像しなくなります。画素ピッチが5マイクロメートルとすると、白黒は
2画素分の10マイクロメートルより太ければ解像し、細ければ解像しません。
しかしデジタルカメラの場合、解像しないだけでなく、モアレと呼ばれる
現象が発生して虹のような色が出てしまいます。この偽色をカットするのが
ローパスフィルターになります。
(偽色、モアレについての書込み:偽色・色モアレの写真)
そしてローパスフィルターですが、画素ピッチより細かいパターンの像を
完全にカットし、それ以外の像をロスなく透過させれば良いのですが、
現実には無理で、例えば10マイクロメートル時にフィルター効果を十分に発揮させようと
するなら、10マイクロメートルよりも大きなパターンでも止むを得ず光をいくらか
遮断するしかなく、10マイクロメートルより大きなパターンを完全に
透過させることは出来ないのです。
透過率が下がると、撮像素子本来の性能も発揮できず解像力が落ちて
しまいます。モアレの発生防止か、解像度を優先させるか、どこで折り合いを
付けるかはカメラメーカーの考え次第となります。