階調バランスの崩れた写真。
「デジカメプリント 写真のフロンティア」店長・加藤です。
日々、注文頂いた画像データからデジカメプリントを仕上げる際は、当ホームページのhttp://www.e-16.net/kouza/内の
「3、当店で行っている補正」での自動補正の後、
http://www.e-16.net/yobi/07.html の様に手動補正を行って色と濃度を整えていますが、なかにはこのカラーバランスの調整が困難なデジカメ画像もあります。
ちょっと分かりにくいかも知れませんが、見本写真のようにハイライトはマゼンタが強く、シャドーがグリーンが強い写真の場合は、白い部分のマゼンタ味を抑えようと色補正を加えると、髪の毛などのシャドー部が、余計にグリーン味が強くなってしまいます。
逆にシャドー部のグリーン味を抑えようとすると、画面の白い部分のマゼンタ味がよけいにマゼンタがかった色の写真になってしまいます。
手動での色と濃度の補正は画面全体に対して行うもので、画面のエリアごとに色の補正をすることはさすがに出来ません。
例えば、蛍光灯を照明にしている部屋の中でストロボ撮影したもので、手前の主要被写体(人物など)にストロボ光があたり、背景は蛍光灯の影響で黄緑色の強い写真はよく在りますが、主要被写体(人物等)は、割合、普通の色(自然な色)になっています。
この様な写真はあまり手動での色補正で蛍光灯の黄色味を引こうとすると、主要被写体の色が黄色味の足らなくて青い色の強い仕上がりになってしまいます。
昨年の2月頃、以上の事がなかなか納得して頂けないお客様がいらっしゃいました。
仕上がり写真が、もっと良くなる余地のあるものは再プリントはお受けしていますがもう一度プリントしたとしても何ともならない写真もございます。
そのような場合は、再プリントはお受け出来かねます。一定水準の品質を満たす写真はご提供いたしていますが、技術的な限界もございます。
何卒、御理解の程よろしくお願い申し上げます。
・見本写真ですが、実際の写真をスキャンして、ブログに載せるために画像を縮小しています。
ご覧ただいている各モニターでの色再現にも差があります。
元の写真は、女性のドレスの色が、左は白くて、右はややピンクっぽいです。