APSとは?
「デジカメプリント 写真のF」店長・加藤です。
昨日、APSフィルム・カメラについて少し触れましたが、本日は、発表時に今までの35mmフィルム・カメラにはない様々な新機能を盛り込んで登場したAPSのご説明をさせて頂きます。
お暇なときに気軽に見て頂ければ宜しいです。
APS登場のきっかけは、90年代に35mmシステムが行き詰っていたことです。
カメラの小型化もこれ以上できないところまで来ていたのと、これから訪れるであろうデジタル時代に、もっと良い写真システム・規格を作らないといけないといった危機感からAdvanced Photo System が生まれました。
デジタルとの相性の良さ、すなわちコンピュータへの画像の取り込みのし易さを意識した仕様になっていました。(35mmフィルムのように現像しても切らずに1ロールそのままの状態で、スキャンがやり易い等)
そして、①35mmフィルムより一回り小さいフォーマットで、カメラやレンズが小型化出来る。
②フィルムはカートリッジになっていてカメラへの装填・取り出しが簡単で失敗がない。
③フィルムを現像すると写真を一覧出来るインデックスプリントが付く。
④カセットテープのような磁気が塗布されていて情報を書き込むことが出来る・・・
等の特徴を持っていました。
④の磁気情報はIX情報と呼ばれ、将来、色んな可能性があるとされていました。
昨日ふれましたCHPの任意のプリントサイズに切り替えるのもIX情報を利用しますが他にも、撮影日時を記録する。
撮影途中のフィルムを巻き戻してカメラから取り出して、また再度カメラに装填すると、フィルムの残り分で撮影が出来る。
撮影直後に、枚数設定をすると同時プリントの際に、自動的にプリントが焼き増しもされて仕上がってくる。(デジカメのDPOFに相当する機能)
フラッシュの使用/未使用などの撮影情報も記録し、プリント時に役立ててプリントの品質を向上する等、IX情報を組み込んだAPSはそれまでのフィルムにはない先進性を感じさせるものでした。
今のデジタルカメラを先取りしていたのではないかと思えるほどです。